生きる意味ってなんですか?

~その答えは仏教にありました~

そもそも宗教って何?

 宗教って何だろう?

 

と改めて疑問に思う人は、

日本では少ないかもしれません。

 

私の人生では、

宗教というものについて考える機会が何度かありました。

 

まず、19歳でロシアのモスクワ大学へ留学した時。

 

大学の寮に1年近く住んでいたので、

ロシア人だけでなく、ヨーロッパ・中国・アメリカなど

さまざまな国から集まった人たちと交流することが多くありました。

 

共同キッチンで仲良くなり、

誰かの部屋に集まって、ディスカッションがはじまることが日常茶飯事でした。

 

知り合って割と早い段階で聞かれるのが、

 

「あなたの宗教は?」

 

だったのです。

 

この質問、

自分にとってはかなりのカルチャーショックでした。

 

「なんて答えよう・・・

いちおう実家は浄土真宗だから仏教かな?

でもロシアはたぶんキリスト教だよな・・・

宗教の違いでトラブルになったら困るし・・・」

 

と心の中で葛藤し、結局答えたのが、

 

「私は何も信じていない。

自分を信じている。」

 

この答えは、海外の人たちを困惑させます。

「宗教がない」と答えると、

相手が微妙な反応をすることに、だんだん気付き始めました。

 

あるとき言われたのは、

 

「何も信じるものがないなんて、可愛そうね」

 

私は最初、この言葉の意味が分かりませんでした。

 

可愛そう??

 

からしたら、

宗教にすがらなければ生きていけないほうが可愛そうだ

と思っていたからです。

 

貧しい人や紛争地域で苦しんでいる人たちが、

助けて下さいと神にお願いするもの。

それが宗教。

 

だから、

宗教というのは豊かな日本に住んでいる自分には

一生必要のないものだと思っていたのです。

 

その時は、

「かわいそう」と言われた言葉に不信感を持ちつつも、

特に深く考えることもないまま、

いつの間にか、忘れてしまいました。

 

「何かを信じる」ということの本当の意味、大切さを理解したのは、

それから10年後でした。

 

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