親の大恩⑥ 子供のためなら汚いものも厭わない
親の大恩十種の6つ目が、
⑥ 洗潅不浄の恩(せんかんふじょうのおん)
親が子供を育てるために、
おむつや衣服、 子供の出した汚いものをも労苦いとわず洗濯して、
常に清潔なものを着せてくれる恩です。
お経には、
「子供は母親の愛情がなければ養育されることがない。
子供が乳母車を離れるほどに成長するころは、
おむつを洗濯する折に、両手の爪の間に子供の便を含み、
それを知らず知らずのうちに、
台所での調理の時などに口へ運んでしまうのである」
「子供が小便をして自分の着物がぬれても、
また子供の服が汚れても、決して臭いとか汚いと嫌うことなく、
自らの手で洗濯し、洗い清めてくれるのである」
といわれています。
子供のころは、
おねしょをしたり、
おもらしをしたり、
おう吐したり、
外で泥だらけになったり・・・
お母さんは、
毎日が子供が汚したものの洗濯で終わって行くようなものです。
それでも子供に嫌な思いをさせたくないと、
一生懸命きれいにしてくださったおかげで、
私たちは安心して毎日が過ごせたのです。