親の大恩⑨ 子供が遠くへ行けば行くほど心配な親心
親の大恩十種の9つ目が、
⑨ 遠行憶念(おんぎょうおくねん)の恩
子供が遠くへ行けば行くほど、
親の心配は募ります。
衣・食・住のことから、
友だちの心配、学業のこと、
仕事のこと、健康のこと、そして経済状態。
とにかく子供の身の回りのことすべてが気になります。
子供の方はというと、
県外の大学に行けば遊びや勉強で忙しく、
就職すれば仕事で忙しい。
親のことを思い出す暇もないくらいです。
それでも親はいつも、
あの子元気にしているかな?
風邪ひいてないかな?
ちゃんとご飯食べているかな?
と、子供の心配ばかりしてくれているのです。
「若し子遠く行けば、帰りて其の面を見るまで、
出でても入りてもこれを憶い、
寝ても覚めても之れを憂う」
身にしみわたるお言葉です。
親という字は、
木 の上に 立 って 見 る
と書きます。
離れていくこともを、どこどこまでも見守る親心です。
さだまさしさんの案山子にも、
そういう親心が歌われています。